今日仕事をしていたら、何かがガラス戸に向かって飛んでくるのが見えて「バンッ」という音とともにぶつかりました。
もしやと思い戸の外を見てみると、地面に一羽の鳥が...。
メジロ、ツバメ、ウグイスなど、春先にはよくガラス戸に鳥が突撃しますが、今回は30cm近い大きさの鳥。それも硝子が割れなかったのが不思議な程の勢いでぶつかって羽もだらんとしているので心配だったのですが、見てみると息をしています。
人間ならばぶつかる瞬間に腕で頭を守ることもできますが、さすがに鳥は無理ですからね。脳震盪を起こして当然です。
10分程でおもむろに立ち上がったのですが、まだ意識が朦朧として何が起こったかわかってないような様子。左目は閉じたままです。
身体を回復させるのに精一杯のようで、羽やくちばしに触れても怖がる様子もありません。
まわりは一面雪が積もっているので身体を温めるために作業場からストーブを持ってきて直ぐ横に置き、20分程経つとようやく左目も開き、小首をかしげてこちらを見上げるようになりました。
そして、少し身体を動かしてから一気に飛び去っていきました。
カラスなどの他の鳥に追われて夢中で逃げている内に激突したのか、それともまだ未熟な若鶏だったのかわかりませんが、あの勢いでぶつかってよく大丈夫だったものです。
鳥の種類がわからなかったのでネットでいろいろと探しました。色も模様も地味なので苦労しましたが、ようやく「トラツグミ」と判明しました。
いわゆる、「鵺(ぬえ)」です。夜になるとあちらこちらでよく鳴いている鳥ですが、何とも言えない愛らしい表情とあの鳴き声はちょっとアンマッチな感じです。